2008年10月18日

遠藤CP講演 その1

すみません、昨夜は色々書いたりしてたんですが
結局気が付いたら寝てました。m(_ _)m


そんなこんなで遠藤さんのお話は他の所で
すでにご覧の方も多いとは思いますが
自分の記録用も兼ねまして、
ちまちまとアップして行く予定でいます。

正確性などは8割程度の出来かなと思ってますので、
間違い等気付いた方はご指摘頂ければと思います。

(拍手の中、遠藤CP登場)
NHKのドラマ番組部の遠藤でございます、きょうは遠いところからありがとうございます、よろしくお願いします。
(観客拍手)
ことし一番の入りだそうですよ。
(観客笑い)
さきほど博物館の中では「もうイスが足りません」と(観客笑い)、入り口のほうで立ってらっしゃる方、こっちのほうとかで立つ場所がありますので、よければ奥のほうへこれから長い時間立ってもらうのは本当申し訳ないのですみません。
あと座って見られる所も別の場所に、隣の部屋にカメラを通して見られるように。(観客から感嘆の声)
立つのに疲れた方は隣でもご覧頂けます。


ええと、去年の10月今頃からちりとてちんという連続テレビ小説を放送してまして、それの制作統括チーフプロデューサーという仕事をしておりました、ちりとてちんをご覧頂いていた方お手を(一同挙手)
すいません、こういう質問するなと言われていたんですが、でもね平日の昼ですし「放送博物館のイベントでちりとてちんなんか見たことないよ」という方もいるかもしれません、ちりとてちん見たことない方(1名挙手)
きょうはあなたのために(観客爆笑)ちりとてちんというのをやっていたんですよ、大阪が舞台で主人公の貫地谷しほりさんが演じる和田喜代美という女の子が落語家を目指すという物語でございました。(驚くフリの観客)ビックリしたでしょう。
あの方に対する説明は終わりました。(観客笑い)

そんな朝ドラをやっていたわけでございます。きょうはですね、朝ドラ全般に関する話をということでしたが、そういう話はいいよという感じはしますので、1枚目の原稿はスパッと捨てまして。(観客笑い)
つまりですね「朝ドラというのは」という話があったんですがそれはスパッと止めまして、さてそんなこんな朝ドラでした。
ちりとてちんの話に突入したいと思いますがいいですか?(一同拍手)
「朝ドラの話が聞きたかったのに」という方は自分の頭で補完してください。すいません。


私が朝ドラのチーフプロデューサーを命じられたのはですね、ちりとてちんが放送になる一年半前の2月の事でした。
ちょうどその時「風のハルカ」という2年前の朝ドラの収録をしてまして、収録の最終週、最終回、最終シーンを撮り終わって「カットOK」と言って、もうヒロインくすだま割ったり、記者がばっと来たりという時に、当時のドラマ部長がスタジオの横で「(部長の口調のマネで)遠藤再来年の朝ドラな、何やる?」、「え!今言われたばかり、俺今風のハルカ撮り終えたところで、すごい感動に浸ってるのにそんな話はないんじゃないでしょうかね」という会話を交わしながら朝ドラ担当することが決まりました。

最初に何をやるのかというのがあって、そこから色んなことを考えるんですよ、朝ドラをやるにあたって「舞台はどこにしましょう?」、それからヒロインにするのかヒーローにするのか主役をどんな性別、年齢にしましょうとか、それからありがちなのは「仕事を何にしましょう?」、仕事とは限らないんですが何をやるのかということをメインで考えなければならないんですね。


まず、朝ドラに限らず心に残るドラマというのは、僕の持論ですけど、なんかこう良い哲学というのがあってそれはすごくシンプルなものである。
ちゅらさんという朝ドラを前の前に撮ったですけど、その時のチーフプロデューサーがずっと「命は大切だ命は大切だ」と呪文のように唱えていたんですよ、ちゅらさんの中で命は大切だと声高に叫んだ事はドラマでは一度もなかったんですけれども、それでもなんとなくプロデューサーがずっとそう唱えていると、皆そういうドラマ作るんだなという気分になっていって、そいうドラマがだんだん出来上がっていく。
ちゅらさんの中では冒頭で和也君が亡くなって「どうして彼は死んでしまったのか」というようなことから話は始まったんですが、そいういうような滲み出る哲学のようなものがあると面白いというか、面白い話の中にぽっと心に残るというか残るんじゃないかなという感覚はあったんですよ。


ただそういう哲学を先に持ってこういうドラマ作るぞという材料はその時は無かったので、まずはドラマの哲学を探しに出かけるというか、そんなことから始めて、僕らがやったちりとてちんは最終的には福井が舞台になったのですが。

まず僕が朝ドラ担当になった時に、朝ドラ舞台になっていないところを調べたんですが、これは別に「舞台になってないからここでやれ」という話ではないんですよ、上からそんなことは何も言われなかったのですが、でもよく知られているところを舞台にする手とあまり知られていないところを舞台にする手があるんですが、「京都を舞台にすると視聴率が取れるらしい」とか、そうとは限らないんですけど、そういうのがあるんですよジンクス的な「タイトルの最後に“ん”を付けるとヒットする」らしいとか(観客笑い)
「おしん」、「ちゅらさん」、(会場から「おはなはん」との声)「おはなはん」、「ちりとてちん」偶然です。(観客笑い)

まことしやかな話がいろいろとありまして、「京都とかいいんじゃないの」とか先輩に言われたんですけど自分はなんというかへそ曲がりな性格なもので「知られていないところがいいじゃないか」と思って調べたら当時残っていたのがあと4つでした。
岩手、島根、福井、埼玉。(会場から「(埼玉は)来年」との声)NHKの方ですか。(観客笑い)

これね、たまたまなんですが、岩手は「どんど晴れ」で舞台になりましたね、それが決まった時には僕にはあと3つだったのですが、大阪局で埼玉は無いので、島根か福井で誰もやっていないところでやるとしたらですよ、島根といわれて出雲大社とか宍道湖のシジミとか(観客爆笑)、今やってますけどね、まあちょっとは思い浮かぶじゃないですか、で福井といったらすみません何も思い浮かばなかったんですよ、「福井何だべ?」って、でじゃあ福井だ!!となったんですね。


まず福井に出掛けました。福井出身の友達に「福井の名物は?」と聞くと「越前蕎麦がうまいから蕎麦を食ってこい」「眼鏡が名物だ」「焼き鯖が有名だ」というような話をいくつか聞いて、福井で越前蕎麦を食い、眼鏡工場を見に行き福井を延々とウロウロして。
そうしたらウロウロしてる中でお箸を作っていると言う話を耳にして、ちりとてちんを見ている方には小浜のお箸の話は今日本中で有名なんですけど、当時はですねお箸を日本のどこで作っているか誰も知らなかったと思うのですよ、ちりとてちんの前から知ってた方は手を挙げて下さい。(1名挙手)
おお、福井の方、(その人は「親が敦賀です」だったかな?)おお、なるほどそういう理由でもないとね、で福井で小浜というところで日本中の箸の8割を作っているらしいという話を、福井市の居酒屋で飲んでて、飲んでる人に聞いたんですその辺のお客さんに「福井って面白いの何かないんですか?」と言ったら「お箸の8割作ってるの知らないの」と、8割ってなんだよみたいな。(観客笑い)

だって日本の各地に名産といういろいろな物がありますけれど、この会社(NHK)務めてると「あの県で有名なのはなんとかだ」というのが一度くらいは耳にしたことがあるわけですよ、今は言えませんけど、バカだから。(観客笑い)

でもお箸というのは全然聞いたことなくて、しかも日本の8割を作っているといったらシェアナンバー1なんですけれども、その箸もこの箸もみんな福井で作っているということじゃんかよ、それで全然知らないのはどういうことなんだろうと思って小浜に行ってみたんです。
で行ってみたら確かにお箸作っている、とある家に行きますとね正太郎ちゃんみたいなおじいいちゃんが一人で漆を塗っているわけ、で1本の箸に6ヶ月かかる、この箸は2万5千円です、そんな箸誰が使うんだみたいな。
その隣の家に行きますと、こんどは家族ぐるみでこうパコーンと一人がやって、というのを流れ作業で4人くらいでやってて、その隣にはでかい工場があってパコパコパコーンとお箸作っているわけですよ、その工場では…(CPの希望により一部省略)とかいろんな模様の箸がどんなんというくらい並んで、(CPの希望により一部省略)…というのはナイショらしいのですけど(観客笑い)なので今の話はオフレコで、メモを取ってる方是非。
オフレコの話いっぱいあります“失言大王”と呼ばれてます。(観客爆笑)
(会場の一人が「失言大王ね」と)それは書いてもらって大丈夫ですが、どういう失言したかは書かないで頂きたい、また怒られるんだろうな、あのうどこまでいきましたっけ。いろんな箸作ってるわけですよこれは面白いぞと福井の若狭!

この頃、どんなドラマ作りたいかと考えていた頃にちょうど子育てに悩んでおりまして、僕子供が3人いるんですけれど、今長男小6で当時小学4年生で、この頃になりますとものすごい自分に似てくるんですよ、言うこととかが小生意気でね、失言があるんですよ。(観客笑い)

そうすると自分が子供に向かって怒ることが自分の親に怒られた時とだんだんそっくりになってくるんですね。子供に向かって喋ってる時に、もしかして自分の親は自分を怒る時にこういう気持ちで自分を怒っていたのかなとその頃すごく考えていて、自分の親に言われて良かったなと思うことは子供にも同じように言うし、親に言われて良くなかったなと思うことは子供には教えないようにして子供に教えることを選んでいるなんてことを、もしかして自分の親も考えていたのか、ということはもしかしてその親も、ということは自分が教わったといことはたくさんの人からバトンのように繋いできて、しかもそれが自分が受け取った時にひねってるというか、受け取って自分なりにちょっとマイナーチェンジして渡すというのを繰り返してきた、こういうなにかを今こいつに渡してるところなんだと、で今度はこいつもそのうちそうやって渡すと。
なんかそういうことを感じられるドラマはということをその頃考えていて、お箸の話を見てこれはなんかうまいこといくのではと、その時は漠然としてたんですけど、少なくとも日本人で「お箸って何?」という人はいないでしょうし、日本中の8割のお箸を作ってる街があるということはあまり知られてないし、これを舞台に作ることはたくさんの人たちにアピールできるコアになるのではと言うこととか、それから親から教わってきたということを子供に伝えて行くんだなということが、漠然としたイメージだったのがそういう話を作ってみたいと考えた。

その頃から藤本さんと福井をウロウロしたんですけれども、藤本さんに「伝統塗箸を作ってる家に暮らすヒロインなんてどうですかね」と言ったんですが「ああそれは面白い」と言ってくれたんですが「でもクライマックスが見事な箸ができましたでは地味じゃないですか」と(観客爆笑)
地味ですねそれは、最終週エンドマーク前に「出来たー」と塗箸を抱えて言うのは地味だなと。(会場から「エーコは良かったですよ」との声)ああ、そうなんですよ。そういう話からあのシーンは出来てるわけですけれども、あのシーンはそうなんです。

その間にいろんな話をしてるわけなんですよ藤本さんとウロウロしながら、でやっぱり地味だなということになりまして、じゃあやっぱり伝統塗箸の家に暮らして大阪に出て何かするという話にしましょうかと、で何かってなんだよと、でまたね振り出しに戻ってしまったんですよ。
実は落語という話はその前に1回立ち上がってダメになっていたんですね、藤本有紀という方はですね落語好き…(CPの希望により一部省略)iPodの中身はみんな落語という方なので。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜


とりえずここまでで5分の1くらいです。
いちおう今後も続く予定です。


その2はこちらへ続きます。
posted by そまり at 10:24| Comment(8) | TrackBack(0) | ちりとてちん関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
感動〜っ

渾身のレポート有難うございます!凄いです!
じっくり会場の雰囲気を味わってます。ゆっくりアップしていただけますと嬉しいです!
引き続きよろしくお願いいたします〜
Posted by しがず at 2008年10月18日 11:35
詳しいレポート底抜けに嬉しいです!小浜の街を歩く遠藤CPと藤本さんに遭遇したかったなぁ。遭遇していても、その当時は気づかんやろけどね。
オフレコは○○○○○のお箸と○○○のお箸を同じところで作っているってお話でしょうか?
Posted by たっちん at 2008年10月18日 12:36
はじめまして。す、すごすぎる。これほど詳細なレポとは・・!  実は私も愛宕山行ってました。最初で最後のちりとてイベントに参加できて(東京のファンミははずれました)とても嬉しかったのですが、そまりさんの記事を読んで改めて昨日の事が思い出されます。ありがとうございます!
Posted by なつめ at 2008年10月18日 14:23
ありがとうございます。たっちんさんのところでご紹介いただきおじゃましました。
そまり様すばらしいレポート 感激です。つづきを楽しみにしております。しかもまだ五分の一なのですね。ゆっくりお書きくださいませ またおじゃまさせていただきます。

Posted by ハチコ at 2008年10月18日 15:07
しがずさん、こんばんは〜

楽しんでもらえてよかったです。
まあ、ぼちぼちがんばります。(^^
Posted by そまり at 2008年10月18日 19:44
たっちんさん、こんばんは〜

>小浜の街を歩く遠藤CPと藤本さんに遭遇したかったなぁ。

ぜひ続編の企画を練るために再度訪問してもらいたいですね。

>オフレコは…

たっちんさんの御想像の通りですね。
もしかしたら遠藤さんのネタかなぁと思ったりもしましたが、いちおうオフレコだったので。
Posted by そまり at 2008年10月18日 20:00
なつめさん、はじめまして〜
ようこそのお運びありがとうございます。

会場にいらしてましたか、遠藤さんお話上手でしたよね〜、なんかあっという間に終わっちゃった感覚でした。
これで最後ではなく、どーんと東京ドームあたりでイベントやってもらいなんて誇大妄想を抱えてます。(^^;

今後もよろしくです。(^^/~~~
Posted by そまり at 2008年10月18日 20:49
ハチコさん、はじめまして〜
ようこそのお運びありがとうございます。

たっちんさんのところで紹介してもらうと一時のビーム状態にあたふたする私です。(^^;


>ゆっくりお書きくださいませ

お気遣い頂きましてありがとうございます。


Posted by そまり at 2008年10月18日 21:14
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