2008年10月26日

遠藤CP講演 その5

講演会からは、もうすでに1週間以上経ち
まだまだ続いていた遠藤CPの講演メモですが
やっと、なんとか最後までたどりつきました。

その4から続きです。


(関西からの参加した方の質問は「喜代美は何歳から上沼さんになるの?」というもので、それを聞いた遠藤さんや会場は爆笑でした。)

ああ、分かんないですごめんなさい。でもね、上沼さんのナレーションを聞いて上沼さんの顔を思い浮かべるからそういうことになるわけで、あれは若狭ですから!上沼さんだと思うから「上沼恵美子になるのか…」と、ちょっと思い浮かんでしまうと思うのですが。

これはですね、放送始まって上沼さんのナレーションに対する意見が真っ二つだったんですよね。「あのナレーションは何だ」という人と「ナレーションいいっすね」という意見が極端に分かれてて、必ずしもではないのですが大雑把に言うと関西の人はナレーションに対する反応がすごい悪い。すごい単純に言うと関西の人のほうが圧倒的に声聞いただけで上沼さんの顔が思い浮かぶんですね。(会場爆笑)
関西圏の方どのくらい、いらっしゃいます?関西圏の方はみんなそうですよね、上沼さんとともに育ったみたいな。(会場笑い)東京に住んでると上沼恵美子さんという人は土曜のお昼の生活笑百科くらいしかお目にかからないのですが、関西にいるとねもう毎日毎日上沼さんの顔テレビで見るんですよ。もう絶大なる人気を誇っており、関西においては圧倒的にタモリさんより上みたいな人なわけですよ。だから上沼さんの声聞いただけで関西中の人が上沼さんの顔思い浮かべちゃうわけですよ「ヒロインの将来と全然合わない」みたいなことを言われました。関西地区じゃない人からはそういう文句はあまり来なかった、みんなあまり上沼さんの顔思い浮かばないんですよ。
(質問者から「いつになったら、しほりちゃんから上沼さんになるの?」の問いが)「最後は上沼さんになるんでしょ」とか、最終回は上沼さん…(会場爆笑)そうはなりませんでしたし、当初からなる予定は全く無いんです。上沼さんにはなりません。
(質問者から「続編で20年後とかになったら?」の問いに)上沼さんにはなりません。しほりさんの50歳頃の心の声として上沼さんだったわけです。つまらない回答で申し訳ございません。

(次の方からは「ヒロインがピッタリだった以外に貫地谷さんになった決め手は?」という質問)

ピッタリだった以外にですか、ぴったりだったからですよ。(会場笑い)
そうですね朝ドラのオーディションって毎年、ほぼ毎年行われているんですけれども、だいたい2000人くらいの応募があるんですよ、この時はね1800人くらいでそれは、みんなプロの俳優さんで、中には皆さんが名前を知ってるような女優さんもいるんですよ。だから絶対的なイメージというのがあって、そういうのから選ぶので決め手というか僕らが選ぶというか今回のちりとてちんのヒロインである和田喜代美を演じられる人としてピッタリかどうかなんですね。
何回も面接に来てもらうので、最初1800人から600人くらいになり30人になり、最後10人ぐらいになったところで
セット作って1シーン撮るんですよ、藤本さんの本で、1シーン書いてもらって、つまり藤本さんが描くであろう和田喜代美という人を演じてもらって撮るわけです。これだけやれば「この人ですね」というのはわりと分かりますね
逆に、あとでしーちゃんに訊いたら「この本読んで、この役私じゃないかなと思ったんですよ」と言ってたんですよね。

<注釈:朝ドラのオーディションは通常は、書類選考、一次面接、二次面接、最終カメラテストというような段階で行われるらしいです。>


(遠藤さんに熱烈に続編を要望しているという方から、「視聴率について個人的にどう思うか?」との質問)

視聴率が低いの何とかしろという話は局内で1回もありませんでした。それはねえ、私の上司といいますか東京のドラマ部の部長がですね、第1週の完成品を見まして、まあここでダメなら作り直しなんですけれど「これでいいと」で、後で「これは視聴率は取れないけれども、一部の人たちがとても熱狂的に応援してくれる(おおーと沸き立つ会場)番組になるチャンスがあるドラマだ、だから今、自分たちが作ろうとしていることを信じて最後まで頑張れ」と言ってくれたんですね。その人がいいことを言ってくれたのはそれ1回だけなんですよ。(会場爆笑)

でも、それはスタッフの心の支えになりましたし、とにかく26週までこれだけ緻密に出来ちゃっているわけですよその時点では、変更しろと言ったって「どうすんじゃい?」なわけですよね、だからこれで最後まで頑張るしかないという感じで行きまして、撮影が始まってるのが6月でドラマが10月なもので、その間、自分たちはもしかしたらものすごい面白いものを作ってるんじゃないかなとこんなテンションで10月まで来てるんわけですよ、それが10月1日に放送始まったら、パコーンと鼻叩かれるみたいな、それはやっぱり、かなりきつかったですね。

「ちょっとどうなのよ」みたいな声も周りから上がってきますし、それは本当に何かしなくていいのってこともありましたけれども、一番決定権を持ってる人が頑張れと言ってくれてたのと、あとはやっぱり放送が始まって3、4週経ったあたりから、突然ねメールとか手紙とか増え始めたんですね。
あのう、毎回朝ドラの頭2週間くらいってものすごい意見来るんですよ、すごいですよ。ちりとてちん始まった時にはですね「今すぐ放送止めてどんど晴れ再放送しろ」とか(会場笑い)抗議の電話やら手紙がいっぱいありました。そして瞳が始まるとですね。(会場爆笑)
瞳のチーフプロデューサーが「遠藤、いい加減にしてくれよ、(会場爆笑)なんか『ちりとてちん』もう1回やれって言ってきてるぞ」「それは俺の時にもありましたから、勘弁してくださいよ、お互い様ですよ(遠藤)」
で今「だんだん」のチーフプロデューサーがね(会場爆笑)

そういうのは必ずあるので、それは僕も朝ドラやってたので分かってたことなんですが、そのまま、なんか上がらないまま2週間くらい経って、これはヤバイかなと内心なったあたりから、突如メールが増え始めてですね。
普通つまらない番組に文句を言うときはパワー出るじゃないですか、テレビ局に電話しようとは普通思わないじゃないですか。面白いのを見た時に「面白いです」と電話かける人は普通いないんですよ、だから「面白いです」と電話がかかってくることは大変なことなんですよ僕らの会社でも。
それがちりとてちんについては面白いですという電話がかかりはじめて、それからメールもですね、普通は「面白いですよ」というメールが来るにしても普通4行くらいですよ、それがちりとてちんではA4、3枚分くらいのがダーッと着始めまして(会場爆笑)、なんか段々これは何かが起きてる、何か違うことが起きてる感覚になりまして、みんなも作ってるスタッフも数字が低いということは知っているので、ちょっとローになってくるわけですよ。だから、メールをスタジオに貼るようにして、そうするとみんなね一生懸命読んでるんですよ、キャストもスタッフもすごいなって、そういうのが励みになったんですよ。

やっぱり数ヶ月経ったところで、このままだと史上最低なりそうだということがハッキリしてきたわけですよ。なんかちょっと今までとは違う反応があるというのを形にしないと、ちりとてちん数字低かったねということだけが残ってしまって「これは良くないな」と思って、こんな長いメール書くような人たちを一同に集めたらどうなるかな(会場から拍手)というようなことを考え始め、でスタジオを押さえて、「感謝祭やるぞ!」と言って募集したらスタジオに入りきらなかったことなわけです、はい。
そんな変遷を経て、なんとか首の皮一枚繋がっていられることになりました。長い話ですみません。けっこう時間大変なことに。

(放送博物館の方が登場し「今後の予定は?」と)

ちりとてちんについては何も無いですよ、もう今日ちりとてちんイベントの最後の最後ですから。(「えー」と落胆の声)すいません。

今ですね木曜8時やってる「七瀬ふたたび」というドラマに制作統括で名前出てるんですけれども何もしてません。(会場笑い)すいません。

今はですね来年の春くらいのドラマと、来年の秋のドラマを準備中です。(会場から「ドラマの名前は?」「脚本は?」などの声が)
ちりとてちんには絡んでませんから!でもね、藤本さんが書いてくれたドラマが来年1月から始まりますので、木曜8時、モクハチ、監督伊勢田雅也、「七瀬ふたたび」の後ですね。「Q.E.D.」という漫画原作で、少年探偵ものみたいなもので藤本さん今シャカリキに書いています。
こないだお会いしましたら、そこに続々とちりとてメンバーが(どよめく会場)出演していらっしゃいますので、「なぜか、あの人とあの人がカップルで…」(会場「えーっ!?」)
「あんな人が車椅子で…」(会場「えーっ!?」)
「こんな人が犯人で…」(会場「えーっ!?」)出てますのでぜひ「Q.E.D.」を見てください、ありがとうございますナイスリアクション。最後までありがとうございます。

(講演が終了し、遠藤CPは拍手が鳴り響く会場を後にされました。)


そんなこんなで講演は終了しました。時間にしておよそ1時間半を過ぎたくらいだったと思います。ちなみに遠藤さんが会場を後にされる前に花束を渡す方もいらっしゃいました。
また講演後には廊下に長い列が出来ていて、遠藤さんは一人一人と話をしたりサインや握手、記念撮影に応じるなど、本当に丁寧に対応をなさっていました。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ということで、遠藤理史CPの講演の様子をなんとかお伝えしようと、私なりにやってみました。

ただ、このメモは遠藤さんの発言を100%完璧に再現したものではなく、あくまでも私を通しての伝聞ということになりますので、遠藤さんの本意とは異なる表現等もあるかもしれません(私としては、忠実な再現を目指しましたけれど)。あくまで参考としてお読み頂ければと思います。


私個人の感想としては、遠藤さんにはいつの日にか「ちりとてちん」のあれこれを書いた本を、できれば「もう時効だからいいか」という感じの“ぶっちゃけ話”満載で出版して欲しいなと強く思いました。

でもその前に、もう1回くらいスピンオフを…


posted by そまり at 22:55| Comment(8) | TrackBack(0) | ちりとてちん関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ありがとうございます!ありがとうございます!
100回言います。
笑わせていただきました(^ー^)
Posted by そま美 at 2008年10月27日 22:29
渾身のレポートひたすら感謝です。ありがとうございました。 だんだん(笑)
前回と合わせて感想です。京本さん お父ちゃん役やりたかったんですね。なのにフーテンの叔父さんで・・でも落語劇の中では大活躍で 私もテレビの前で「かっこえぇ〜」うっとりという感じで見ておりました。
上沼さんのナレーションは私はすごくよかったと思います。メモリアルブックの唯一の不満が上沼さんのインタビューがなかったことです。
「ちりとてちん」というすばらしいドラマを作ってくださった遠藤様、藤本様はじめ多くのスタッフ、キャストの皆様に感謝するとともにこのレポートを書いてくださったそまり様にも感謝です。おつかれさまでした。
Posted by ハチコ at 2008年10月28日 13:44
そま美さん、こんばんは〜

コメント頂いていたのにお返事遅くなり申し訳ないです。それに100回も言ってもらって、こちらこそ、ありがとうございます。(^^
Posted by そまり at 2008年10月28日 20:25
ハチコさん、こんばんは〜

京本さんの算段の平兵衛は、さすが京本さんという感じでしたね。
ナレーションに関しては上沼さんと知って、放送前は、上沼さんのいつものテンションだったら…なんて思ったりしましたけど、放送見たらそんな不安も吹き飛びました。

>メモリアルブックの唯一の不満が上沼さんのインタビューがなかったことです。

あれ、無かったんだっけ… どこかで見た気が… と思ったらメモリアルブックじゃなくてドラマガイドでした。(ちなみに47ページです。)

>「ちりとてちん」というすばらしいドラマを作ってくださった遠藤様、藤本様はじめ多くのスタッフ、キャストの皆様に感謝するとともにこのレポートを書いてくださったそまり様にも感謝です。おつかれさまでした。

「ちりとてちん」の感動を味わった方に、遠藤さんの思いというものを少しでも伝えることが出来たのであれば、私もうれしいです。(^^

Posted by そまり at 2008年10月28日 21:25
渾身のレポート、本当にだんだんだんだん…です。

ちりとてちんに関わった皆さんのあつい思いまで伝わってきます。
こんな素晴らしいドラマには二度と出逢えないだろうな…。
昨年の今頃は幸せだったなぁ…。

美術の賞も、はじめからしっかり考えられていたわけですね。

何かで藤本さんは、「おかあちゃんになりたい」という着地点が決められていてそれに向かってかかれたドラマだと目にしたことがあります。

「やっぱり全部決まっていたんだぁ〜」という思いです。

だからこそ、続編はあり得ない…。

やはりスピンオフですよ…。

あらためてそういう思いを強くしました。スピンオフが見たい…。


「ちりとてちん」にもう一度出会いたい…。

小浜に記念碑ですよ…。今の時代、朝ドラに記念碑なんて…。それだけ素晴らしいということになるわけですが…。

ため息が深い私です…。
Posted by しがず at 2008年10月29日 18:12
そまりさん、本当に大作お疲れ様でした。

何回読んでもあきませぬ。
感謝感謝です。

自ブログでも書いたのですが、「ちりとてちん」上方落語に存在しない人情話を朝ドラで創作したのでは?って思ってます。
遠藤CPにこの質問ぶつけてみたかった(^^ゞ。



Posted by レイニー at 2008年10月29日 18:59
しがずさん、こんばんは〜

去年の今頃は、新鮮な「ちりとてちん」を毎日味わって笑ったり泣いたりしていたんですねぇ、なんか懐かしいなぁ。

1年ものの「ちりとてちん」もなかなか良いんですけど、そろそろ新鮮なちりとてちんが怖いですね〜。

Posted by そまり at 2008年10月30日 21:29
レイニーさん、こんばんは〜

そうですね、朝ドラ「ちりとてちん」自体が、若狭が自分の半生を綴った創作落語の再現シーンだったのかもしれませんね。

リアルに映像化すると上沼恵美子さんが一人高座で語るだけの全151話…だったのか!? (^^;

Posted by そまり at 2008年10月30日 22:04
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